概要
泥湯温泉、川原毛地獄周辺は見通しの悪い道が続き、
その西側の区間も山岳地帯を走る険しい道が続くため、
中級者以上推奨
秋田県湯沢市を縦断する秋田県道310号秋ノ宮小安温泉線は、「こまち湯ったりロード」の愛称で親しまれる、温泉と自然の魅力が凝縮されたドライブルートです。
このルートは、湯沢市にある国道398号との交差点から始まり、同じく湯沢市内の国道108号との交差点までの、約24kmにわたる区間を紹介します。
まず、道の途中には古くから湯治場として栄える「泥湯温泉」に到着します。
その名の通り泥状の湯が特徴で、秘湯ムード満点です。
ルート周辺には泥湯温泉のほかにも、豊かな湯量を誇る秋ノ宮温泉郷や、湯治場として名高い小安温泉など、魅力的な温泉地が点在しており、まさに「湯ったり」と温泉巡りを楽しめます。
さらに道を進むと、活火山が生み出す壮大な景観が目の前に広がります。
現れるのは、青森県の恐山、富山県の立山と並ぶ日本三大霊地の一つ、「川原毛地獄」。
草木が生えない灰白色の荒涼とした山肌からは、いたるところで白い噴煙が勢いよく吹き出し、強烈な硫黄臭が立ち込めます。
その異様な光景は、地球の息吹を感じさせるほどの迫力で、訪れる者を圧倒します。
川原毛地獄の近くには、全国でも珍しい「川原毛大湯滝」があります。
これは、滝そのものが温泉という「湯の滝」であり、沢水と温泉が合流して流れ落ちる様はまさに自然が作り出した奇跡。
その下流は天然の露天風呂として利用でき、野趣あふれる湯浴みが楽しめます。
なお、入浴される際は、必ず水着を着用してください。
湯浴みが可能な期間は限られるので注意しましょう。
こまち湯ったりロードは、多くの魅力を持つ一方で、山間部の道路ならではの注意点があります。
愛称の「湯ったり」とは裏腹に、区間によっては道幅が狭く、急勾配や厳しいカーブが連続するワインディングロードとなっています。
対向車とのすれ違いや、カーブの先の状況には十分な注意が必要です。
また、ルートの一部は冬季は積雪のため通行止めとなります。
冬期間に訪れる際は、必ず事前に道路情報を確認してください。
冬季閉鎖明けや降雨後には、落石や路面の荒れがある場合も考えられるので、常に前方をよく見て、安全な速度で走行しましょう。
秋田の雄大な自然、地球の鼓動を感じるダイナミックな景観、そして心身を癒す名湯の数々。
「こまち湯ったりロード」は、ドライブやツーリングを通じて、秋田の奥深い魅力を満喫できる唯一無二のルートです。
動画と感想
・通常視点(撮影:2024.08)
秋田県湯沢市の山間部を走る「こまち湯ったりロード」です。
まず最初の感想として、、、
全然ゆったりなんか出来ないやん!!!
です。
秋田県道51号湯沢栗駒公園線との重複区間はかなり走りやすい印象でしたが、重複区間終了の手前辺りから、あれ?っとなり、川原毛地獄周辺やその先の区間では、見通しの悪い細い道が続き、対向車を気にしながら緊張感のある道。っと言った感じでした。
その様な区間が結構長くあり、一応ですが、中級者以上推奨にしています。
本当に秋田県道51号湯沢栗駒公園線との重複区間との走りやすい道が続けば、栗駒焼石ほっとライン並みに推せたのですが、それ以降がかなり険しい道でした。
泥湯温泉や川原毛地獄の独特な風景に必見ですが、気軽に行くにはハードルが高い印象です。
なお道中、何箇所か土砂が流入した様な跡が見受けられ、更に山間部では法面だったり路肩の工事現場が幾つもありました。
もしかしたら、自然災害が起こりやすい道なのかもしれません。通行する際は事前に交通情報を確認する事をお勧めします。
コース紹介
※YouTubeのチャプター機能を利用し、動画と本ページのコース紹介を連動させています。
番号が振ってあるコース案内、注意点などを動画で確認しやすくなる様にしてみました。
(S)スタートは秋田県湯沢市にある国道398号との交差点(信号なし)から(01:40)
木地山・泥湯温泉方面へ
片側一車線の道を進みます。
ここは秋田県道51号湯沢栗駒公園線との重複区間になります。
かなり走りやすい印象の道です。
開けた場所もあり、これは栗駒焼石ほっとラインに匹敵する好印象かも!!
なお、この辺りはずーっと登り坂になっています。@長い坂道ですので、降り側はスピードの出し過ぎに注意。(01:57)
いやーいい道です。
っと、思っていましたが、、、道幅が狭くなってきました。
左側、木々の奥に水面が見えます。桁倉沼の様です。
場所によっては車同士のすれ違いが難しそうな場所もあるので注意。A狭路(08:28)
更に進むとB交差点1(信号なし)が現れます。(09:17)
秋ノ宮・泥湯温泉方面へ左折
秋田県道51号湯沢栗駒公園線との重複区間は終わり。
路面状態は良いものの、この先も狭路が続きそうな雰囲気。
やはり狭路で更に見通しの悪い道になりました。C見通しの悪いカーブ&狭路区間(10:15)
路面状態も悪い部分が目立ってきました。
カーブのなかなかの急カーブ。
暫く進むとD分岐1(信号なし)が現れます。(13:41)
道なりになりますが、左側へ
更に進んで行きます。
左の山肌から湯気が!?
これは、温泉が近い!?
っと思ったら、道がドロドロ。山側には大きな土のう。
土砂が流入したのでしょうか?
立ち入り禁止の看板。
そしてE泥湯温泉(15:17)
独特な雰囲気のある温泉ですね。
更に進みます。
こちら側にも土砂が流入した様な形跡。
この小さな川が氾濫したのでしょうか?
この道を通る際には事前に交通情報をチェックした方が良いかもしれません。
引き続き見通しの悪いカーブ&狭路区間が続きます。
道を進んで行くと、多くの車!?
そして目の前に異様な光景が広がります。
F川原毛地獄(18:55)
駐車場は先程の場所にありますので、車両はそちらへ。
まあ、相変わらずの画角なのでグーグル先生お願いします。
引き続き見通しの悪いカーブ&狭路区間が続きます。
そして、多くの場所で斜面の工事を行っていました。
やはり自然災害が起こりやすい道なのかもしれません。通行する際は事前に交通情報を確認する事をお勧めします。
更に進みますが、結構登ってきたような。。。
当然、降りに。
先程より、道幅が広くなった印象。
ですが、長い下り坂と見通しの悪い急カーブ区間へG長い坂道&見通しの悪い急カーブ区間(29:17)
山葵沢地熱発電所の設備でしょうか?
降りながらの急カーブ。
広くなった分、速度が乗りやすいので注意。
更に進んで行きます。
最後は秋田県湯沢市にある国道108号との交差点(信号なし)にて(G)ゴール。(42:49)
お疲れさまでした。
詳しくは動画をご覧下さい。
周辺のドライブコース
・経路:0〜10km圏内
・経路:10〜30km圏内
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No.354 栗駒峠 国道342号(秋田側) / 岩手県一関市〜秋田県横手市
No.356 国道397号 / 秋田県横手市〜岩手県奥州市
No.357 栗駒道路・栗駒ロマンチック街道 / 秋田県雄勝郡東成瀬村〜湯沢市
・経路:30〜50km圏内
No.010 鳥海グリーンライン / 秋田県由利本荘市〜にかほ市
No.355 栗駒焼石ほっとライン / 岩手県奥州市〜一関市
データ
通過市町村
・秋田県
湯沢市
通過道路
・秋田県道310号秋ノ宮小安温泉線(こまち湯ったりロード)
重複道路
・秋田県道51号湯沢栗駒公園線
撮影
・2024.08
関連ページ
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- 栗駒山(標高1,626m)は、奥羽山脈中部にそびえる二百名山の一つで、岩手県一関市、宮城県栗原市、秋田県雄勝郡東成瀬村の3県にまたがる名峰です。 この栗駒山の北麓、標高1,126mに位置する栗駒峠は、国道342号が通過し、岩手県と秋田県を結ぶ交通の要衝となっています。 今回は岩手県と秋田県の県境にある栗駒峠からスタートし、秋田県側へ国道342号を下って行き、秋田県横手市にある国道13号との交差点(佐賀会沖田交差点)までの約48kmのドライブコースです。 スタート地点の栗駒峠では、広大な「栗駒高原」が広がり、湿原や高山植物が織りなす豊かな自然を散策することができ、更に足を延ばせば、栗駒山の火山活動によって形成された荒涼とした風景が広がる「名残ヶ原」も、自然の力強さを感じられる特異なスポットです。 また峠周辺には須川高原温泉 栗駒山荘や栗駒山・元湯 須川高原温泉など、宿泊や日帰り温泉も楽しめる施設もあり、ドライブ、ツーリングやサイクリングの疲れを癒すのに最適です。 また、栗駒山は新緑の春、深緑の夏、そして燃えるような紅葉の秋と、いつ訪れても心を奪われる絶景が広がります。特に紅葉シーズンは、山々が鮮やかな色彩に染まり、「神の絨毯」と呼ばれる鮮やかな秋の景色は、まさに息をのむ美しさです。 秋田県側へ成瀬川沿いに国道342号を下って行きますが、岩手県側と違い、比較的なだらかで道幅のある道になっています。 途中には、成瀬川に建設中の成瀬ダム(完成予定2026.12)の壮大な工事現場を望むことができます。今しか見れないこの光景は、国道沿いからも見る事が出来、なかなか目にする事が出来ない光景が広がっています。また、完成後の湛水する光景も一見の価値があると思います。 山間部を抜けると、視界が開け、広大で肥沃な横手盆地の田園風景が広がります。 春には一面に水が張られ、空と雲を映し出す水鏡のような景色が広がり、夏には青々とした稲穂が風に揺れ、秋には黄金色の絨毯がどこまでも続く、日本の原風景とも言えるのどかな光景が旅人を優しく包み込みます。 点在する農家や、季節ごとに色を変える田畑のコントラストは、ドライブやサイクリングの疲れを癒し、心安らぐ時間を与えてくれるでしょう。 このルートは、奥羽山脈の壮大な自然、特に秋の「神の絨毯」と称される紅葉、ダム建設というダイナミックな光景、そして横手盆地の穏やかな田園風景と横手の歴史文化までを堪能できる、記憶に残る旅となるはずです。
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- 秋田県道282号仁郷大湯線は、秋田県雄勝郡東成瀬村と湯沢市を走る県道です。 この道は、かつて「栗駒有料道路」として整備され、現在は無料開放され、「栗駒道路」や「栗駒ロマンチック街道」といった愛称で親しまれています。 雄大な栗駒山の景観や四季折々の美しい自然が織りなす情景が旅情を掻き立て、ドライブ、ツーリング、サイクリングの魅力的なルートです。 今回は秋田県雄勝郡東成瀬村にある国道342号との交差点(須川温泉交差点)から、秋田県湯沢市にある国道398号との交差点(栗駒大湯交差点)までの約8.6kmのドライブコースです。 この秋田県道282号仁郷大湯線は、栗駒国定公園の豊かな自然の中に位置し、そのほとんどが山間部を縫うように走ります。 道中はブナなどの広葉樹林に囲まれている区間が多く、春から夏にかけてはまぶしい新緑のトンネルとなり、爽やかな風を感じながらの走行が楽しめます。 特に秋には、山全体が燃えるような赤や黄色に染まり、まさに「神の絨毯」と称される栗駒山の紅葉を間近で、あるいは遠景に望めます。 色彩豊かな自然の中を走る体験は、このルートの最大の魅力です。 適度なカーブやアップダウンがあり、単調になりがちな山道を飽きさせず、特にツーリングやサイクリングではその変化が走行の楽しさを高めます。 沿道には、開発の手がほとんど入っていない手つかずの自然が広がり、清らかな空気と静寂が、日頃の喧騒を忘れさせてくれます。 特に、高山植物が咲き誇るイワカガミ湿原や、栗駒山の噴火によってできたカルデラ湖である須川湖があり、それぞれ異なる表情の自然景観を楽しむことができます。 秋田県道282号仁郷大湯線は、栗駒山の豊かな自然を五感で感じ、四季折々の美しい景観と快適な走行を楽しめる、まさにロマンチックなドライブルートです。