枝折峠・奥只見樹海ライン 国道352号:険しい道が紡ぐ、一瞬の奇跡。奥只見で出会う、雲の滝。

概要

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枝折峠を越える区間は道幅がとても狭く、

見通しの悪いカーブが続く険しい道のりの為、

中級者以上推奨


国道352号・樹海ラインは、新潟県魚沼市と福島県檜枝岐村を結ぶ、険しさと絶景で知られる秘境ルートです。その大部分は穏やかな道ですが、山岳区間は「奥只見の樹海ライン」と呼ばれ、多くのドライバーやライダーを惹きつけています。この道は、奥只見の深いブナの原生林を貫き、やがて日本屈指の人造湖である奥只見湖の湖岸を縫うように走ります。険しい山岳区間であり、例年11月上旬から翌年6月下旬にかけては冬期閉鎖となる、通行期間が限られた道です。

今回は、樹海ラインの魅力を凝縮した約31kmのルートを紹介します。新潟県魚沼市内の国道17号(井口新田交差点)をスタートし、枝折峠を越え、銀山平にある銀山平温泉白銀の湯をゴールとします。
スタート地点からしばらくは快適な道が続きますが、大湯温泉を越えた辺りから道は一変し、奥只見の秘境へと誘う険しいワインディングロードへと姿を変えます。山深くなるにつれ、道幅は狭くなり、見通しの悪いカーブが連続します。車同士のすれ違いが非常に困難な場所も多く、緊張感を強いられます。
しかし、標高を上げるにつれ、道の険しさとは裏腹に、谷側へ視界が一気に開けていきます。眼下に広がる山々の景色に、これまでの疲れは吹き飛ぶでしょう。

樹海ラインの最高地点、標高1,065mの枝折峠に到着すると、その過酷な道のりにも関わらず、多くの車が駐車していることに驚かされます。ここ枝折峠は、早朝にしか出会えない「滝雲(たきぐも)」と呼ばれる日本屈指の絶景スポット。雲海がまるで滝のように流れ落ちる様は、まさに幻想的です。また、秋には峠一帯が山全体が燃え上がるような、息をのむ圧巻の紅葉に染まります。

枝折峠を下った先に、銀山平温泉白銀の湯が待っています。施設は国道352号から分岐し、500mほど進んだ先にあります。越後駒ヶ岳、荒沢岳、平ヶ岳という三方の巨峰に囲まれたその立地は、まさに格別な雰囲気です。施設周辺には、素朴で静かな温泉宿や温かみのあるログハウスが点在し、豊かな自然に抱かれた非日常の癒しを提供してくれます。特に秋には、温泉と紅葉が織りなす素晴らしい景観を楽しむことができます。

この樹海ラインは、その絶景と引き換えに、非常に難易度の高い道路です。大湯温泉より先は、道幅が狭くカーブが多く見通しも悪いため、慎重な運転が求められます。また、この区間は例年11月上旬から翌年6月下旬まで冬期閉鎖となります。さらに、豪雨などの自然災害により予告なく通行止めとなることがありますので、出発前には必ず最新の交通情報をご確認ください。

この道は、険しい道の先に、ブナの原生林がもたらす奥只見の自然美、枝折峠で出会う滝雲と山々を彩る紅葉の奇跡、そして銀山平温泉白銀の湯の心温まる癒しという、奥只見の真の豊かさを教えてくれるでしょう。この奥只見ドライブは、ただ走るだけではない、忘れられない冒険となるはずです。

動画と感想

・通常視点(撮影:2024.10)

 

国道352号の内、奥只見湖やその周辺の道は樹海ラインと呼ばれています。
今回はこの樹海ラインを含む、国道352号枝折峠を中心にしたルートです。
魚沼市の中心から伸びる道は比較的穏やかな走りやすい道が続きますが、シルバーラインとの分岐を過ぎ、大湯温泉を過ぎた辺りから、険しい道のりになります。
次第に標高を上がって行く道は険しく、車同士のすれ違いも困難な道幅となり、見通しの悪いカーブの続く道へ
更に進んで行くと、険しい道は続きますが、見晴らしの良い道へ。今回、紅葉にはやや早いかと思いましたが、標高の高い場所では見晴らしの良い素晴らしい景色と紅葉が相まって、雄大な素晴らしい景色を見る事が出来ました。
更に進むと、枝折峠が現れ、ここでは運が良ければ滝雲が見る事が出来る場所で、こんな過酷な道にも関わらず、多くの車を見かける事が出来ました。登山口にもなっている様です。
そして、峠を下り、国道352号から少し離れた場所にある銀山平温泉。ここの雰囲気は特別で、可愛らしいログハウスに紅葉。その後ろには壮大な山々が連なる素晴らしい場所です。

 

コース紹介


※YouTubeのチャプター機能を利用し、動画と本ページのコース紹介を連動させています。
番号が振ってあるコース案内、注意点などを動画で確認しやすくなる様にしてみました。


(S)スタートは新潟県魚沼市内の国道17号(井口新田交差点:信号あり)から(01:37)
尾瀬・奥只見方面へ


国道352号を進みます。
この辺りは、商店や民家が多く建ち並んでいます。


雪国らしい独特な作りの家。特に右側。


田畑が多くなり、山も近くなってきましたが、沿道にはまだまだ多くの民家が建ち並んでいます。
路面状態は荒れた印象です。


少しずつ勾配のある道に。


更に進んで行くと、@シルバーラインとの分岐が現れます。(12:41)
今回は枝折峠・大湯温泉方面へ直進します。


なお、シルバーライン方面の車線には尾瀬奏でロード(メロディーロード)になっています。


更に進みます。


すると越後大湯温泉の温泉街へ
この辺りは、道沿いに宿泊、観光施設が多くありA歩行者注意(14:36)


越後大湯温泉を過ぎると、雰囲気が一変。
建物は無くなり、大自然の中を進む道へ。


そして遂に道幅も狭くなってきました。B狭路(16:44)
カーブは少なく、勾配も緩やかなのは幸いです。


更に進んで行くと、、、


駒の湯温泉 駒の湯山荘へ続く道との分岐が現れます。
ここから先、酷道352号の本気が始まります(笑)


道幅は狭く、見通しの悪い急なカーブが続き、勾配も厳しく。
C狭路・急カーブ、急勾配区間(18:15)
なお、このC狭路・急カーブ、急勾配区間はゴール地点の銀山平温泉手前まで続きます!!


何故か途中に片側一車線の区間がありました。
これは作れるだけのスペースがあったから作ったのか、将来的に片側一車線の区間を繋げる予定なのか、それとも何か理由があるのか?


直ぐに終了。。。


きっと、皆さんが思うより、交通量は多いと思います。
今回は、広い場所があってよかった。


ひえ〜
カーブの先から車。
路肩の雑草で完全に見えませんでした。
ここでは車同士のすれ違いは無理みたいです。


この辺りまで来ると、谷側の景色が開け始めます。
山々の連なりとか、とても雄大で素晴らしいです。


険しい道を進んで行きます。


お気づきでしょうか?
標高の低い場所では全く色付いていなかった木々が、少しずつですが赤く色付き始めてきました。


そしてD枝折峠に到着。(39:15)
今回訪れた時は、工事中の様でした。
ここでは公衆トイレ、駐車場があり、越後駒ケ岳への登山口があったりします。
そして!!何より!!この枝折峠で見られる滝雲!!
雲海がまるで滝のように流れ落ちる様は、迫力と幻想的な風景です。
ちなみにこの日は遅かったのか、それとも発生していなかったのか分かりませんが、見れませんでした。。。
滝雲に出会えるのはなかなかレアだと思います。


でも、実は、私、、、見た事があるんですよ!!
2009年とかなり昔ですが(笑)
多分、当時のコンデジで撮影したダメダメな画像ですが、どうぞw


枝折峠を越え、奥只見湖へと下って行きます。
相変わらず、細く険しい道が続きます。


下りの方が景色が観れた良いですね。


そして、この辺りからの景色で好きなのが、今回の目的地である銀山平温泉を見下ろす風景。
動画の画角では分かりませんが、素朴で静かな温泉宿や温かみのあるログハウス。そしてそれを囲む様に連なる山々。


これも昔の写真ですが、どうぞ。


更に下って行きます。


下り切り、なだらかな場所へ。


北ノ又川に掛かる石抱橋


ここからはこんな風景も見られます。


橋を渡るとE交差点1(信号なし)が現れます。(51:19)
国道352号・樹海ラインは本来左折しますが、今回は銀山平温泉へと行くので右折します。


素敵な景色の中を進みます。


最後は新潟県魚沼市にある銀山平温泉白銀の湯にて(G)ゴール。(34:31)
可愛いログハウスが並び、民宿などがある銀山平温泉。
いやー大切な人とのんびりしたいですね。。。居ないけどw


ちなみに、先程おじ様が撮影していた場所で私も撮影した事があります。
こんな感じで、盛れる愛車の写真が撮れました(笑)


お疲れさまでした。
詳しくは動画をご覧下さい。

周辺のドライブコース

データ

通過市町村
・新潟県
 魚沼市

 

通過道路
・国道352号(樹海ライン)

 

重複道路

 

撮影
・2024.10

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