概要
奥只見湖畔の区間は道幅がとても狭く、
見通しの悪いカーブが続く険しい道のりの為、
中級者以上推奨。
沢を越える洗い越しが多くあります。
場所によっては深い窪みがあり、
バイクや車高の低い車は注意
【難路が誘う絶景】奥只見湖畔の樹海ライン:挑戦者だけが味わえる冒険ドライブ
深い森と険しい道が織りなす、秘境の絶景ルートへ。国道352号のうち、新潟県魚沼市と福島県南会津郡檜枝岐村を結ぶ山岳区間は、「奥只見樹海ライン」と呼ばれています。深い山々を縫うように進むこの道は、日本有数の規模を誇る人造湖「奥只見湖」の湖畔や、ブナの原生林の中を通り抜けます。紅葉や新緑の時期には息をのむような絶景が広がりますが、冬季は閉鎖される上、通年でも難易度の高い道として、多くのドライバー、ライダー、サイクリストを魅了しています。
日本屈指の人造湖「奥只見湖」
今回のルートの主役である奥只見湖は、深い谷を堰き止めて造られた人造湖ならではの、湖面から切り立つような急峻な山肌が特徴です。深い山々に囲まれ、湖面に映る豊かな自然が織りなす景観は、四季折々に異なる表情を見せます。特に紅葉シーズンには、湖畔の山々が色鮮やかに染まり、湖とのコントラストが圧巻の美しさです。
湖畔を巡る冒険ドライブ:銀山平から県境・尾瀬口船着場へ
銀山平温泉をスタート地点とし、奥只見湖畔の道を進み、福島県との県境に近い尾瀬口船着場までを往く、約30kmのルートを紹介します。
スタート地点の銀山平からしばらくは、比較的走りやすい道が続きますが、奥只見湖遊覧船の銀山平船着場を過ぎたあたりから、道の様相は一変します。深くえぐられた谷底の湖に、そのまま落ち込むような山肌が迫り、大自然の懐深くへ誘われます。道幅は極端に狭く、酷道の愛称に違わぬ見通しの悪いカーブが連続する難路ですが、この険しさに反して、紅葉の時期には山一面が赤く染まり、息をのむほどの絶景が眼前に広がります。
道中、湖へと流れ込むいくつもの沢が、路面を横切る「洗い越し」を越えることになります。水しぶきを上げながら進むこのスリリングな体験こそが、この道でしか味わえない、まさに樹海ラインの醍醐味です。
走行の注意点
このルートは、道幅が狭く、カーブや洗い越しも多いため、安全運転を第一に考え、スピードは控えめに走行してください。対向車や落石にも十分注意が必要です。特に洗い越し付近にはガードレール等が無い場所も多く、路面にくぼみもあるため、二輪車や車高の低い車は、細心の注意を払って走行しましょう。また、この区間は冬季閉鎖(例年11月上旬〜翌年6月下旬)の期間が長く、豪雨などの自然災害により予告なく通行止めとなることがあります。安全なドライブのために、出発前には必ず最新の交通情報をご確認ください。
奥只見がもたらす、真の豊かさ
この道は、ただの移動手段ではありません。険しい道と向き合い、洗い越しを越え、たどり着いた者だけが味わえる達成感は格別です。この奥只見での冒険は、あなたの心に深く刻まれ、忘れられない感動を運んでくれるでしょう。
動画と感想
・通常視点(撮影:2024.10)
国道352号のうち、奥只見湖やその周辺の道は樹海ラインと呼ばれています。
今回はこの樹海ラインのうち、奥只見湖の湖畔を進むルートです。
湖畔を進む道の殆どは道幅が狭く、見通しの悪いカーブが連続する大変険しい道です。
途中には洗い越しと呼ばれる、湖に注ぐ沢が路面上を流れている場所が多くあります。
洗い越しの周辺では、ガードレール等が無かったり、路面にくぼみがあり、大きな段差になっている場合があります。
洗い越しを越える際は十分に注意して進む事をお勧めします。
今回、と言うか私がこの道を訪れるのは、大体紅葉の時期が多く、今回も少し早い印象ですが、紅葉の時期に訪れました。
山々が赤く染まる様は本当に素晴らしく、圧巻。なのですが、道幅が狭く、車を止めてゆっくりと眺めるポイントが少ないので注意が必要。
路肩はもちろんの事、待避所などに止める際は、他の車に迷惑が掛からない様、注意が必要。
なお、多くの場所で携帯電話の圏外になります。
一本道ではありますが、グーグルマップなどオンラインの地図、ナビゲーションを利用される方は事前に地図データを事前にダウンロードする事をお勧めします。
本当はおすすめとして紹介したいのですが、あまりにも険しい道なのでおすすめとして紹介するのは控えています。
コース紹介
※YouTubeのチャプター機能を利用し、動画と本ページのコース紹介を連動させています。
番号が振ってあるコース案内、注意点などを動画で確認しやすくなる様にしてみました。
(S)スタートは新潟県魚沼市にある銀山平温泉白銀の湯から(01:45)
国道352号、奥只見湖方面へ
ここは国道352号の手前なので、国道に向け進んで行きます。
綺麗な風景の道を進んで行くと@交差点1(信号なし)が現れます。(03:01)
奥只見湖・尾瀬方面へ直進
奥只見湖へと向かう国道352号はこれまでの道やこの先に待ち受ける酷道の事を考えると不思議な位、穏やか。
そして、途中にはA奥只見シルバーラインへと繋がる道があります。(04:18)
ここを利用すると枝折峠を迂回して、魚沼市中心から奥只見湖へと来ることが出来ます。
ただし、シルバーラインは二輪車通行禁止なのでご注意下さい。
左側の建物はB奥只見湖遊覧船 銀山平船着場になります。(05:14)
以前訪れた時は売店などあったと思いますが、現在はどうなんでしょうか?
そして奥只見湖遊覧船 銀山平船着場を過ぎた辺りから、何やら道の雰囲気が変わってきます。
来ました。樹海ライン、奥只見湖畔の真の姿(笑)
ここからC狭路・見通しの悪いカーブ区間の始まります。(05:44)
この狭路・見通しの悪いカーブ区間は今回のルートの終点である尾瀬口船着場まで続きます。
おーこんな所まで自転車で!!
枝折峠を越えてきたって事ですよね!?
そして、この奥只見湖畔の名物?名所?の洗い越え
奥只見湖に流れ込む沢が道路上を流れています。
ルート上に結構ありますが、大概、路肩のガードレール等は無く、また、道路が窪んでいたりし、思いがけない段差があります。
二輪車や車高の低い車は特に通過する際は注意して下さい。
(多すぎて地図には記載しませんがご注意下さい。)
険しい道を進んで行きます。
この辺りは比較的勾配が緩やかなので助かります。
基本的に洗い越えの前には「路面凹凸あり」の道路標識がある様です。
この辺りの道は基本的に奥只見湖沿いを走っているのですが、あまりはっきりと見れないのが残念。
この辺りから勾配が厳しくなり始めました。
勾配の途中にも急カーブ&洗い越え
結構高い場所まで登ってきた印象ですね。
携帯電話、圏外の看板。
絵柄が時代を感じます。
降る眼前に奥只見湖の湖畔。
よくよく見ると穏やかな水面に景色が映り込んでいますね。
もう少し、風景が楽しめる様な展望所等があると嬉しいですね。
停車中の車。
てっきり対向車が来るから譲る為に止まっているかと思いました。
ハザードとか付けてくれると分かり易いのですが。
こんな感じで急カーブ中にある洗い越えでは、谷側のガードロープなど無い場合が多いので、あまり端っこを走らない様が良いと思います。
紅葉の中を進んで行きます。
少し早かったでしょうか、あと数日で見頃と言った感じでしょうか?
ここの橋で減速したのは。。。猿が橋を渡っていたからw
この画像からでは見えないかな。。。
3枚目に橋の左側の欄干部分へ移動しようとしています。
この辺りからD急勾配区間が始まります。(34:30)
これまで通り、狭路かつ見通しの悪い急カーブが続きますので、より一層注意して下さい。
珍しくちゃんとした駐車スペースがありました。
恋ノ岐乗越駐車場っと言うらしいですね。
その先のカーブにはE恋ノ岐乗越えの看板。(40:08)
この辺りの道の最高地点でしょうか?
この後から降りになります。
登りに比べて勾配はそれ程厳しい印象はありません。
更に進んで行きます。
左側の看板に「携帯電話 通話可能 ここから」の文字
さらに進むと右側の看板に「携帯電話 通話可能 ここまで」の文字
更に進んで行きます。
途中にあった洗い越えでは、路面がえぐれている感じになっていました。
流石に二輪車や車高の低い車だけでなく、普通に危ない(汗)
最後は奥只見湖畔、福島県との県境に近い尾瀬口船着場にて(G)ゴール。(59:24)
今回ではなく、昔撮影した画像になりますが、置いておきます。
コンデジ時代の古い画像ですいません。
お疲れさまでした。
詳しくは動画をご覧下さい。
周辺のドライブコース
・経路:0〜10km圏内
No.349 奥只見シルバーライン / 新潟県魚沼市
No.375 枝折峠・奥只見樹海ライン 国道352号 / 新潟県魚沼市
・経路:10〜30km圏内
No.274 国道252号 / 新潟県魚沼市〜柏崎市
No.347 国道17号 / 新潟県南魚沼郡湯沢町〜魚沼市
・経路:30〜50km圏内
No.272 魚沼スカイライン / 新潟県十日町市〜南魚沼市
No.273 しゃくなげ湖 / 新潟県南魚沼市
No.350 林道 舘岩檜枝岐線(尾瀬・小繋ライン) / 福島県南会津郡檜枝岐村〜南会津町
データ
通過市町村
・新潟県
魚沼市
通過道路
・国道352号(樹海ライン)
重複道路
撮影
・2024.10
関連ページ
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- 新潟県柏崎市から福島県会津若松市を結ぶ国道252号 今回はこの国道252号を新潟県魚沼市にある国道17号との交差点(堀之内庁舎前交点)から同じく柏崎市にある国道8号、国道291号との交差点(日吉町交差点)までの約56.5kmのドライブコースです。
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- 新潟県柏崎市から福島県を通り栃木県河内郡上三川町へと走る国道352号。 この内、日本海沿いを走る区間は「日本海夕日ライン」の一部となっています。 今回はこの国道352号を新潟県柏崎市にある 国道8号とこ交差点(柳橋町交差点)から三島郡出雲崎町にある『道の駅 越後出雲崎 天領の里』までの約26kmのドライブコースです。 なお、この区間全てで国道402号・国道460号との重複区間となっています。
- No.276 国道402号(国道352号・国道460号) / 新潟県三島郡出雲崎町〜新潟市中央区
- 新潟県柏崎市から新潟市中央区を結ぶ国道402号。 この内、日本海沿いを走る区間は「日本海夕日ライン」の一部となっています。 今回はこの国道402号を新潟県三島郡出雲崎町にある『道の駅 越後出雲崎 天領の里』から、寺泊町野積〜巻町角田浜の越後七浦シーサイドラインと呼ばれる区間をを通り、同じく新潟市中央区にある交差点までの約56.5kmのドライブコースです。
- No.277 ドンデン線・新潟県道81号佐渡縦貫線 / 新潟県佐渡市
- 新潟県の西部、日本海に浮かぶ一周は約280kmの佐渡島 この佐渡島の北部にある大佐渡山地のほぼ中央にあるドンデン高原(ドンデン山)を縦断する様に新潟県道81号佐渡縦貫線(通称:ドンデン線)が通っています。 今回はこのドンデン線を新潟県佐渡市梅津にある新潟県道45号佐渡一周線との交差点からドンデン高原(ドンデン山)を越え、同じく佐渡市入川にある新潟県道45号佐渡一周線との交差点までの約28.5kmのドライブコースです。
- No.278 大佐渡スカイライン / 新潟県佐渡市
- 新潟県の西部、日本海に浮かぶ一周は約280kmの佐渡島 この佐渡島の北部にある大佐渡山地を新潟県道463号白雲台乙和池相川線(通称:大佐渡スカイライン)が通っています。 今回はこの大佐渡スカイラインを少し手前の新潟県佐渡市相川にある新潟県道31号相川佐和田線と新潟県道45号佐渡一周線との交差点から新潟県道31号相川佐和田線を進み、大佐渡スカイラインへ。そして大佐渡山地を走り、同じく佐渡市金井新保にある国道350号との交差点(スカイライン入口交差点)までの約26kmのドライブコースです。
- No.279 佐渡広域農道・一般農道 田野沢線 / 新潟県佐渡市
- 新潟県の西部、日本海に浮かぶ一周は約280kmの佐渡島 この佐渡島の南部にある小佐渡山地の北側を沿うように佐渡広域農道、一般農道 田野沢線が通っています。 今回はこの佐渡広域農道、一般農道 田野沢線を含む道を新潟県佐渡市吉岡にある新潟県道65号両津真野赤泊線との交差点から佐渡広域農道、一般農道 田野沢線等を走り、同じく新潟県佐渡市住吉にある交差点までの約19.5kmのドライブコースです。
- No.347 国道17号 / 新潟県南魚沼郡湯沢町〜魚沼市
- 国道17号は、東京都から新潟県に至る約400kmの主要幹線道路で、関東と北陸を結ぶ重要なルートです。 今回はその中でも、新潟県南魚沼郡湯沢町神立から新潟県魚沼市井口新田までのドライブコースをご紹介します。 スタートは新潟県南魚沼郡湯沢町神立かにある関越道の湯沢ICの出入口のある湯沢IC入口交差点からスタートし、三国山脈の雄大な峰々と魚沼丘陵のなだらかな山々、田園に囲まれた景色の中を進んで行き、ゴールは新潟県魚沼市井口新田にある国道352号との交差点(井口新田交差点)までの約42kmのドライブコースです。
- No.349 奥只見シルバーライン / 新潟県魚沼市
- 新潟県魚沼市を走る奥只見シルバーラインは、奥只見ダムへ向かう全長22.6kmのドライブコースで、主要地方道、新潟県道50号小出奥只見線の一部です。1950年代にダム建設の資材運搬用として開通し、現在は観光道路として利用されています。今回は、魚沼市本町の国道352号との交差点から、魚沼市湯之谷芋川の奥只見ダムまでのルートを紹介します。沿道は全長18kmに及ぶ19のトンネルが特徴で、ルートの殆どを占める薄暗いトンネル群が続きます。トンネルを抜けた先には奥只見湖の静かな水面が広がり、ダムエリアに到着します。周辺の見どころとしては、奥只見ダムでスロープカーに乗ってダム頂部を訪れたり、奥只見湖遊覧船で湖上からの景色を楽しめます。銀山平では温泉やキャンプ場があり、自然散策も可能です。走行時の注意点として、トンネル内は道幅が狭く、急カーブや湧水で路面が濡れている箇所があります。薄暗い場所も多く、大型バスとすれ違う場合もあるため、速度を抑えて慎重な運転が必要です。冬季(1月上旬から3月中旬)は全面通行止めとなり、降雪状況で規制が早まる場合もあります。二輪車は安全上の理由から終日通行禁止です。奥只見観光を計画する人や新潟県ドライブを楽しみたい人に、秘境の魅力を体感できるルートとしておすすめです。
- No.375 枝折峠・奥只見樹海ライン 国道352号 / 新潟県魚沼市
- 国道352号・樹海ラインは、新潟県魚沼市と福島県檜枝岐村を結ぶ、険しさと絶景で知られる秘境ルートです。その大部分は穏やかな道ですが、山岳区間は「奥只見の樹海ライン」と呼ばれ、多くのドライバーやライダーを惹きつけています。この道は、奥只見の深いブナの原生林を貫き、やがて日本屈指の人造湖である奥只見湖の湖岸を縫うように走ります。険しい山岳区間であり、例年11月上旬から翌年6月下旬にかけては冬期閉鎖となる、通行期間が限られた道です。 今回は、樹海ラインの魅力を凝縮した約31kmのルートを紹介します。新潟県魚沼市内の国道17号(井口新田交差点)をスタートし、枝折峠を越え、銀山平にある銀山平温泉白銀の湯をゴールとします。 スタート地点からしばらくは快適な道が続きますが、大湯温泉を越えた辺りから道は一変し、奥只見の秘境へと誘う険しいワインディングロードへと姿を変えます。山深くなるにつれ、道幅は狭くなり、見通しの悪いカーブが連続します。車同士のすれ違いが非常に困難な場所も多く、緊張感を強いられます。 しかし、標高を上げるにつれ、道の険しさとは裏腹に、谷側へ視界が一気に開けていきます。眼下に広がる山々の景色に、これまでの疲れは吹き飛ぶでしょう。 樹海ラインの最高地点、標高1,065mの枝折峠に到着すると、その過酷な道のりにも関わらず、多くの車が駐車していることに驚かされます。ここ枝折峠は、早朝にしか出会えない「滝雲(たきぐも)」と呼ばれる日本屈指の絶景スポット。雲海がまるで滝のように流れ落ちる様は、まさに幻想的です。また、秋には峠一帯が山全体が燃え上がるような、息をのむ圧巻の紅葉に染まります。 枝折峠を下った先に、銀山平温泉白銀の湯が待っています。施設は国道352号から分岐し、500mほど進んだ先にあります。越後駒ヶ岳、荒沢岳、平ヶ岳という三方の巨峰に囲まれたその立地は、まさに格別な雰囲気です。施設周辺には、素朴で静かな温泉宿や温かみのあるログハウスが点在し、豊かな自然に抱かれた非日常の癒しを提供してくれます。特に秋には、温泉と紅葉が織りなす素晴らしい景観を楽しむことができます。 この樹海ラインは、その絶景と引き換えに、非常に難易度の高い道路です。大湯温泉より先は、道幅が狭くカーブが多く見通しも悪いため、慎重な運転が求められます。また、この区間は例年11月上旬から翌年6月下旬まで冬期閉鎖となります。さらに、豪雨などの自然災害により予告なく通行止めとなることがありますので、出発前には必ず最新の交通情報をご確認ください。 この道は、険しい道の先に、ブナの原生林がもたらす奥只見の自然美、枝折峠で出会う滝雲と山々を彩る紅葉の奇跡、そして銀山平温泉白銀の湯の心温まる癒しという、奥只見の真の豊かさを教えてくれるでしょう。この奥只見ドライブは、ただ走るだけではない、忘れられない冒険となるはずです。