目次
概要

潮風に残る絆の記憶。くしもと大橋を渡り、静かな紀伊大島を巡る
本州最南端に位置する和歌山県串本町。その街からわずかな海を隔てて浮かぶ、自然と歴史に彩られた紀伊大島。
今回はこの紀伊大島を、国道42号「潮岬東入口交差点」から和歌山県道40号樫野串本線を中心に巡る、約22kmのドライブルートです。
本州最南端の地から海を越え、小さな島を一周するように辿るこの道は、橋の造形と島の静けさが印象に残るルートです。
潮風が運ぶ島の記憶。自然と歴史が交差する紀伊大島
紀伊大島は、本州最南端に位置する串本町の沖合に浮かぶ島であり、かつては船でしか渡ることができない場所でした。現在は「くしもと大橋」によって本州と結ばれ、車で気軽に訪れることができます。
この島は、1890年に発生したオスマン帝国(現トルコ)の軍艦エルトゥールル号遭難事故の地としても知られ、地元住民による救助活動が日本とトルコの友好の原点のひとつとなりました。樫野埼周辺には慰霊碑や灯台が残り、静かな歴史の気配を今に伝えています。
和歌山県道40号樫野串本線は、そうした紀伊大島の主要地点を結ぶ幹線道路で、全体としては片側一車線の走りやすい道が続きます。ルートの象徴ともいえる「くしもと大橋」は、ループ橋とアーチ橋を組み合わせた特徴的な構造を持ち、海上をなめらかに渡る印象的な存在です。
橋の先に流れる島時間。緑に包まれ、歴史と港の暮らしに触れる道
本州側から県道40号へと入り、ほどなく現れる「くしもと大橋」。ループを描きながらゆっくりと登っていく印象的な橋ですが、登りとなる往路では視界はやや限られています。
橋を渡りきると、風景は静かに移り変わり、海沿いから離れて道は島の中へ。緩やかなワインディングを描きながら森の中を進む区間が続きます。交通量は少なく、落ち着いたペースで進める時間が流れます。
樫野埼へ進むと、やがて行き止まりとなる駐車場に到着。ここから先は徒歩となり、足を延ばせば灯台や慰霊碑へと続く静かな時間が広がっています。
その後、来た道を折り返し、途中の分岐から大島港へ。道幅はやや狭まり、民家の間を縫うような生活道路の表情へと変わっていきます。海に面した大島港では、島の日常がそのまま残る落ち着いた風景に出会えます。
再び県道40号へ戻り、本州へ。復路の「くしもと大橋」では、高い位置から海へと下っていくような感覚となり、視界が一気に開けます。橋の先に広がる海の景色は、このルートの中でも特に印象に残る場面のひとつです。
橋の向こうに広がる、自然と歴史、暮らしが紡いできた島の時間
紀伊大島を巡るこのルートは、いわゆる景勝地や観光地を次々と巡る道ではありません。
本州と隔てられていた島へと渡る「くしもと大橋」、島に残る自然や暮らし、そして静かに受け継がれてきた歴史。そうしたひとつひとつを辿っていくような道です。
かつて絶海に架けられた橋を渡り、潮風と歴史の気配に包まれるひととき。
本州最南端の地で、静かに島と向き合う時間を過ごしてみませんか。
動画と感想
・通常視点(撮影:2025.04)
本州最南端に位置する和歌山県串本町。そんな最南端の潮岬の横にある紀伊大島を巡るルートです。
実はグーグルマップを参考にルートを決定したのですが、本来は和歌山県道40号樫野串本線のみのルートの予定でした。
そこで、グーグルマップによれば大島港へと続く道も和歌山県道40号樫野串本線となっていたので通りましたが、他のサイト等々の地図や表記ではその道は県道では無い事が発覚。
そこをカットするのも勿体ないので、県道に縛られない紀伊大島を巡るルートになっています。
ハイライトはやはり本州と島を結ぶ、「くしもと大橋」。
ループ橋とアーチ橋の二つの構造の橋です。
本州から島へ向かう場合(往路)は登りとなる為、やや見晴らしは良く無いものの、島から本州へと向かう場合(復路)になると、高い場所から降って行く道となり、目の前に海が広がる景色を堪能する事が出来ます。
島に入ると、県道の大部分が山の中、森の中を進む道となるのが少し残念。
ただ島を進む県道は、走りやすい片側一車線の道が続き、勾配とカーブが続く道として楽しむ事が出来る印象です。
コース紹介
※YouTubeのチャプター機能を利用し、動画と本ページのコース紹介を連動させています。
番号が振ってあるコース案内、注意点などを動画で確認しやすくなる様にしてみました。
(S)スタートは、和歌山県東牟婁郡串本町にある国道42号との交差点「潮岬東入口交差点」から(01:42)
大島・潮岬方面へ



和歌山県道40号樫野串本線を進みます。
この辺りは民家やお店も多く、車も多い印象。



左奥にアーチ橋とループ橋が特徴的な「くしもと大橋」が見えます。

海沿いを進んで行きます。

すると現れる和歌山県道41号潮岬周遊線との交差点@浅海交差点(信号あり)が現れます。(03:32)
大島方面へ左折。



橋の上…ではなく、防波堤?防潮堤?の上の様です。


ループ橋が近づいてきました。

苗我島から紀伊大島へと続くAくしもと大橋(04:28)
まずはループ橋。
往路側は登る様に進む為、眺望はそれなりっと言った所でしょうか?



次にアーチ橋。
登りもひと段落し、私の目線の低い車でも海を見る事が出来ました。


紀伊大島へ
右側にはBくしもと大橋ポケットパークがあり、橋や海を眺める事が出来るようです。(05:36)
また、道の反対側には串本大橋展望台があり、ちょっとした駐車スペースがありますが1、2台程度のスペースしななく、ポケットパーク側に止めるのが良いと思います。


島に入ると海沿いから内陸へと進みますが、結構な登り勾配を進んで行きます。また、登りが長く続く為、反対車線(降り側)を進む場合にはスピードにも注意。
C長く続く急勾配(05:38)



ひと段落。
しかし島内の道はアップダウンが多く、引き続き注意。

カーブもありますが、比較的穏やかな印象のカーブ。
余計にスピードが出てしまいそうですね。

航空自衛隊 串本分屯基地周辺も比較的勾配が厳しめ。

そういえば、ずーっと山の中、森の中を進む感じで、海!!を感じれれる場所がありません。



更に進んで行くとD樫野埼駐車場が現れます。(13:25)
この先に樫野埼がありますが車やバイクで行けるのはここまで。
樫野埼灯台やトルコ記念館へは、ここに車を停めて徒歩になります。



来た道を引き返します。

暫く進むとE串本町須江交差点(信号なし)が現れます。(19:24)
大島港方面へ右折。



大島港へと降って行きます。
道幅が安定せず、狭い場所もあるので注意



突然、目の前が開けたと思ったら、海が広がり、手前には港も見えます。

更に降って行くと、道幅が狭くなり、沿道には民家が建ち並び、死角も多くなります。
F狭路・歩行者注意区間(21:49)




そしてG大島港に到着(22:54)


再び来た道を引き返し、くしもと大橋方面へ

当然ながらF狭路・歩行者注意区間を抜けていきます。


再びE串本町須江交差点(信号なし)が現れます。(26:58)
串本方面へ左折。



先程登ってきた道を降ります。
C長く続く急勾配なのでスピードの出し過ぎには注意。(27:46)


そしてAくしもと大橋へ(32:11)
まずはアーチ橋。



そしてループ橋へ。
往路に対して、復路は降りになるので目の前に。。。
はい。私の車からではそうなりますよね。思ったほど景色を見渡せません!!!




グーグル先生。お願いします。
本州へと進んで行きます。

最後は、和歌山県東牟婁郡串本町にある和歌山県道41号潮岬周遊線との交差点「浅海交差点」にて(G)ゴール。(31:41)

お疲れさまでした。
詳しくは動画をご覧下さい。
周辺のドライブコース
・経路:0〜10km圏内
・経路:10〜30km圏内
・経路:30〜50km圏内
No.390 オレンジロード / 三重県熊野市〜南牟婁郡紀宝町
No.394 国道169号(新宮〜北山区間)/ 和歌山県新宮市〜和歌山県東牟婁郡北山村
周辺の立ち寄りスポット
紀伊大島とその周辺には、自然景観だけでなく、歴史や海とともにある暮らしを感じられる場所が点在しています。
ルートの流れに沿って立ち寄ることで、この地域ならではの時間の重なりをより深く感じられます。
■ 景観・歴史スポット
・樫野埼灯台
紀伊大島の東端に位置する灯台で、1870年に初点灯した日本最古級の石造灯台のひとつ。イギリス人技師の設計による洋式灯台として知られ、現在もその姿を残しています。周辺は芝生が広がる開放的な園地となっており、太平洋を望む景観とともに、歴史と海のスケールを感じられる場所です。
・トルコ軍艦エルトゥールル号遭難慰霊碑・トルコ記念館
1890年、オスマン帝国の軍艦エルトゥールル号が遭難した地に建てられた慰霊碑。地元住民による献身的な救助活動は、日本とトルコの友好の原点として語り継がれています。隣接するトルコ記念館では事故の経緯や交流の歴史が紹介されており、静かな環境の中でその背景に触れることができます。
■ 景観・自然スポット
・橋杭岩
海岸から沖合にかけて一直線に並ぶ奇岩群で、国の名勝・天然記念物に指定されています。大小40以上の岩柱が連なる独特の景観は、火成活動と侵食によって形成されたもの。特に朝焼けや夕景の時間帯は印象的で、串本を代表する景観のひとつです。
・潮岬
本州最南端に位置する岬で、広大な芝生と太平洋の大パノラマが広がる開放的な景観が特徴。「本州最南端の碑」や潮岬観光タワーが整備されており、水平線まで見渡せる眺望とともに、南紀らしいスケール感を体感できます。
■ 体験・レジャー
・串本海中公園
黒潮の影響を受ける海域を活かした海洋公園で、水族館や海中展望塔などを備えています。温暖な海に生息する多様な魚類やサンゴ群落を観察でき、海の豊かさを体感できる施設。ダイビングやシュノーケリングの拠点としても知られています。
串本海中公園
■ 道の駅・休憩
・道の駅 くしもと橋杭岩
橋杭岩の目の前に位置する道の駅で、食事・休憩・土産購入が可能な拠点施設。地元の海産物や特産品が揃い、ドライブの途中で立ち寄りやすい立地も魅力です。景観と利便性を兼ね備えたポイントとして利用しやすい場所です。
また、キンカンとさつまいも「なんたん蜜姫」を使用したご当地ソフトクリームも提供されており、ドライブの合間に気軽に味わえる一品として親しまれています。
道の駅 くしもと橋杭岩
https://kumanokanko.nankai-nanki.jp/kushimoto/
■ 特産・グルメ
・キンカン・ポンカン
温暖な気候に恵まれた串本町では柑橘栽培が盛んで、なかでもキンカンは町の木にも指定されるなど、地域を象徴する存在です。紀伊大島の樫野地区では100年以上の栽培の歴史を持ち、長く受け継がれてきた特産品として知られています。
爽やかな香りとやさしい甘みが特徴のキンカン、濃厚な甘さと豊かな風味を持つポンカンはいずれも冬を中心に旬を迎え、地元の直売所やスーパーなどで購入することができます。ドライブの途中で、この土地ならではの味覚に触れてみるのも楽しみのひとつです。
南紀串本観光協会
データ
関連ページ
- No.394 国道169号(新宮〜北山区間)/ 和歌山県新宮市〜和歌山県東牟婁郡北山村
- 紀伊半島の懐深く、巨大な河川の雄大な流れと峻険な山々が織りなす大自然のパノラマ。古くから聖地と里を結ぶ道として歩まれてきたこの道には、現代の快走路としての顔と、秘境の険しさを色濃く残す「酷道」としての表情が共存しています。今回は、和歌山県新宮市から「日本唯一の飛び地」北山村へと続く、約41kmの「国道169号(新宮〜北山区間)」をご紹介します。
