目次
概要

雄大な流れと深き山々に抱かれて。国道169号、隧道を越え秘境・北山村へと至る道程
紀伊半島の懐深く、巨大な河川の雄大な流れと峻険な山々が織りなす大自然のパノラマ。古くから聖地と里を結ぶ道として歩まれてきたこの道には、現代の快走路としての顔と、秘境の険しさを色濃く残す「酷道」としての表情が共存しています。今回は、和歌山県新宮市から「日本唯一の飛び地」北山村へと続く、約41kmの「国道169号(新宮〜北山区間)」をご紹介します。紀伊半島の背骨を貫く「国道169号」。聖地と里を繋いできた吉野路の歴史
国道169号は、奈良県奈良市を起点とし、和歌山県新宮市に至る全長約180kmの一般国道です。紀伊半島の峻険な背骨を南北に縦断するこの道は、吉野山の山麓や大台ヶ原といった深い山岳地帯を貫いており、古くから物流や観光を支える「吉野路」の主要ルートとして知られています。
聖地・吉野と熊野を結ぶ巡礼の道としての側面も持ち、現代においても紀伊半島の険しい内陸部を繋ぐ極めて重要な生活・観光路です。今回ご紹介する新宮から北山村までの区間は、その長い歴史と自然の厳しさが今もなお色濃く残る、ルートの南端部にあたります。
雄大なる熊野川から隧道の連なりを抜け、静寂の北山川へと至る移ろいゆく道程
和歌山県新宮市にある国道42号と国道168号との交差点「橋本交差点」から始まる旅の前半は、熊野川の圧倒的なスケール感に包まれます。広くゆったりとした雄大な流れと、それを包み込む峻険な山々が織りなすパノラマは、紀伊半島ならではの光景です。
道は宮井大橋のたもとで国道168号から分かれ、北山川沿いへと入ります。和歌山県から奈良県十津川村へ入り、しばらくは穏やかな快走路が続きますが、北山村が近づくにつれて、いくつものトンネルが連続する独特の区間へと差し掛かります。暗い隧道を幾度も潜り抜けるたび、周囲の山々はより深く切り立ち、秘境へ分け入るような感覚に包まれます。
このトンネル区間を抜けた直後、それまでの穏やかな道は一変します。良好だった片側一車線の道幅は突如として消失し、センターラインのない1.5車線ほどの「酷道」が始まります。すれ違いが困難なほどタイトな急カーブと勾配が続く区間は、まさに秘境の険しさそのもの。この難所を慎重に乗り越えた先、ふと視界に現れる北山川の静かな水面は、緊張感を解きほぐしてくれるような安らぎの風景です。再び道が二車線に戻れば、和歌山県東牟婁郡北山村にあるゴールの「道の駅 おくとろ」に到着します。
深き山々と清流を慈しむ。隧道を抜けた先に広がる、安らぎの景色
国道169号(新宮〜北山区間)の魅力は、熊野川と北山川、そしてそれらを包み込む峻険な山々が織りなす大自然の圧倒的なスケール感にあります。
広くゆったりとした大河に沿って走る前半の爽快感。そして連続するトンネルを抜け、険しい山肌が迫る「酷道」を慎重に辿るひと時。移ろいゆく情景の先に、再び穏やかな北山川の水面に出会う瞬間は、紀伊半島の奥深さを肌で感じる特別なひと時となります。
大自然の鼓動を五感で受け止め、秘境の静寂へと分け入る。走り終えた後に残る心地よい余韻は、この道ならではの醍醐味と言えるでしょう。日常の喧騒を離れ、エメラルドグリーンの清流が導く深き山々へ。あなたも、自分だけの「道程」を刻みに出かけてみませんか。
動画と感想
・通常視点(撮影:2025.04)
国道169号の内、和歌山県新宮市から北山村を走る区間です。
一部、険しい区間がありますが、それが無ければおすすめしたい道です。
この険しい区間を除けば、熊野川、北山川沿いを進む雄大な自然に囲まれた走りやすい道。
早朝と言う事もあり、交通量は少なく川沿いの道は信号も無く、クルージングするにはとても良い道です。
何より景観の素晴らしさはなかなか他では味わえない道だと思います。
ただ、北山村へ入ると道は狭路となり、見通しの悪いカーブの続く区間となります。
また、途中のにある小森隧道内では車両同士のすれ違いが難しく、トンネル前後では見通しの悪い急カーブがあるので注意が必要。
なお、この酷道区間の前後で工事が行われているのを確認。
グーグルの衛星画像を見るとトンネル工事等を行っている様で、将来的に酷道区間をショートカットする様な道が出来るかもしれません。
コース紹介
(S)スタートは、和歌山県新宮市にある国道42号と国道168号との交差点(橋本交差点信号あり)から(01:41)
本宮方面へ



周辺には商業施設や民家が建ち並ぶ国道169号を進みます。
ちなみに国道168号との重複区間になります。

@新越路トンネルへ(02:27)

トンネルを抜けると景色は一変。
自然豊かな風景の広がる道へ。
そして右側には熊野川



熊野川沿いに進む道は、カーブは多めですが、確りと整備された走りやすい道が続きます。

山間の川岸に沿って進む為、場所によってはやや厳しいカーブもあります。


熊野川沿いを進みますが、本当に素晴らしい景観。
私の好みになってしまいますが、とても好きですね。



グーグル先生
そんな熊野川沿いにあるA道の駅 瀞峡街道熊野川(16:51)

更に進んで行きます。
早朝と言う事もあり交通量は少な目。
ただ今回GW中に走っていますが、吉野方面からの帰りもここを走りましたが、意外と交通量は多い印象。そして、巡行スピードも早い印象でした。


更に進んで行くとB交差点1(信号なし)が現れます。(24:09)
北山・紀和方面へ右折。



宮井橋を渡ります。
国道168号とはお別れし、今度は国道311号との重複区間。
また、熊野川と別れ、今度は北山川沿いを進みます。

北山川沿いを進む道も、熊野川負けず劣らず、素晴らしい景観。そして走りやすい道。



グーグル先生
更に進んで行くと、トンネルが増え始め、これまで穏やかだった勾配が厳しくなり始めました。


ここで国道311号とはお別れ。


更に道は山奥へ。
そしてトンネルが多くなってきました。



和歌山県新宮市と奈良県十津川村の県境付近にあるC交差点2(信号なし)が現れます。(36:00)
ここを曲がり進んで行くと瀞峡・瀞八丁へと行く事が出来ます。

更に幾つものトンネルを越えて行きます。


すると現れるD急カーブ(39:11)



そして始まるE狭路・見通しの悪いカーブ区間(39:37)
この見通しの悪い区間は道の駅 おくとろの手前まで続きます。



崖沿いに進む道。
場所によっては車両同士のすれ違いも難しい場所もあります。

更に進むと現れるF小森隧道(43:11)
まず、トンネルの前後は見通しの悪い急カーブ。
更にトンネル内は車両同士のすれ違いも危うい狭路。
対向車に十分注意して進んでください。



引き続きE狭路・見通しの悪いカーブ区間が続きます。


運転に集中していて気付きませんでしたが、穏やかな流れの北山川沿いを走っていたようです。

更に進むと工事現場が現れます。。。
あれ?先程のD急カーブの場所でも工事をしていましたね。
グーグルの衛星画像を見ると何やらトンネルを作っている見たいです。
もしかしたら、近い?未来にこのE狭路・見通しの悪いカーブ区間をショートカットする様な道が出来るかもしれませんね。


工事現場を抜けると、センターラインが復活し走りやすい片側一車線の道へ。


最後は、和歌山県東牟婁郡北山村にある「道の駅 おくとろ」にて(G)ゴール。(47:15)



お疲れさまでした。
詳しくは動画をご覧下さい。
周辺のドライブコース
周辺の立ち寄りスポット
国道169号(新宮 - 北山区間)のドライブやツーリングとあわせて立ち寄りたい、魅力的な周辺スポットをピックアップしました。地域の特産品が揃う道の駅や、絶景を楽しめる観光名所、さらに地元で愛されるご当地グルメまで、このエリアの魅力を余すことなく愉しむための情報をまとめています。旅の計画やルート選びの参考に、ぜひご活用ください。
1. 紀伊半島の秘境が生み出す絶景と体験
国道169号沿いには、北山川が削り出した神秘的な景勝地や、全国的にも珍しい伝統的な体験があります。
瀞峡(どろきょう)・瀞八丁
和歌山県・奈良県・三重県の三県境にまたがる「瀞峡」は、北山川の清流が織りなす大峡谷です。ルートの途中、和歌山県新宮市と奈良県十津川村の県境付近にある交差点を折れてすぐの場所に、巨岩と静かな水面が美しい「瀞八丁(どろはっちょう)」が広がっています。国道からわずかな距離で、秘境の静寂と圧倒的な断崖の景観に出会える、必ず立ち寄りたい絶景スポットです。
北山川観光筏下り(いかだくだり)
「日本で唯一の飛び地」北山村ならではの豪快な伝統体験が北山川観光筏下りです。かつての木材運搬を再現したこのアクティビティは、ゴール地点である「道の駅 おくとろ」内の北山村観光センターで受付を行い、そこから出発場所へ移動する形となります。熟練の「筏師(いかだし)」の巧みな竿さばきで激流を下る、スリル満点の体験を楽しめます。(※春から秋にかけての期間限定)
2. 旅の拠点となる個性豊かな「道の駅」と温泉
ルート上に点在する三つの道の駅は、それぞれ和歌山、奈良、そして「飛び地」の個性を映し出しています。
道の駅 瀞峡街道熊野川(どろきょうかいどうくまのがわ)
ルート前半、新宮市側の熊野川沿いに位置する道の駅 瀞峡街道熊野川は、雄大な大河の流れを一望できる開放的な休憩拠点です。特産品の「めはり寿司」や地域の農産物が並び、併設の食事処では川面を眺めながら一息つくことができます。これから始まる秘境路へ向けた準備を整えるのに最適な場所です。
道の駅 熊野・板屋九郎兵衛の里(くまの・いたやくろべえのさと)
奈良県十津川村側の山間に佇む道の駅 熊野・板屋九野兵衛の里は、古民家を思わせる重厚な外観が特徴の落ち着いた拠点です。地域の歴史を伝える展示や、十津川村の豊かな木材を活かした温かみのある空間が広がります。地元の素材を活かした軽食や、山間部ならではの特産品を手に取ることができ、道中の静かな時間を彩ってくれます。
道の駅 熊野・板屋九郎兵衛の里
道の駅 おくとろ・おくとろ温泉
今回の終着点、和歌山県北山村にある道の駅 おくとろは、観光・食事・温泉が揃う「飛び地」観光の要です。特産品販売所では、じゃばら関連の製品が圧倒的な品揃えで並び、レストランでは地域の郷土料理を楽しめます。併設の「おくとろ温泉」は、露天風呂から北山川の穏やかな水面を望むことができ、険しい山道を走り抜けた体を芯から癒やしてくれる安らぎの拠点です。
3. 秘境・北山村が誇る幻の柑橘
ご当地グルメ:北山村の「じゃばら」
北山村を訪れたなら、村が総力を挙げて届ける幻の柑橘「じゃばら」は外せません。「邪気を払う」ことから名付けられたこの果実は、独特の香りと癖になる苦みが特徴。村内の食事処や道の駅では、じゃばらを使ったポン酢、ジュース、さらにはソフトクリームまで、ここでしか味わえない「じゃばらグルメ」を存分に堪能できます。
北山村観光サイト
https://www.vill.kitayama.wakayama.jp/kanko/
