目次
概要

海と暮らしが寄り添う、瀬戸内の小さな旅。
倉敷市から玉野市を経由し、岡山市南区へと至る主要地方道、「岡山県道74号倉敷飽浦線(くらしき あくらせん)」。
今回はこの「岡山県道74号倉敷飽浦線」を、岡山県岡山市南区にある「飽浦交差点」 (岡山県道45号岡山玉野線、岡山県道399号金甲山線との交差点)を起点とし、児島半島の瀬戸内海に面した沿岸の道を進み、玉野市にある「田井駅口交差点」(岡山県道22号倉敷玉野線との交差点)へと至る約21.5kmのドライブルートをご紹介します。
穏やかな瀬戸内海と、海辺の町並みや田畑が織りなす風景。県道74号の中でも、海と人々の暮らしを身近に感じながら走る沿岸区間を辿ります。
島の面影をたどる、児島半島の風景
岡山県道74号倉敷飽浦線は、倉敷市から玉野市を経由して岡山市南区に至る、実延長約33.8kmの主要地方道です。倉敷市から岡山市南区にかけては、干拓によって生まれた広大な平野や農地を通り、玉野市周辺では児島半島の海岸線に沿うなど、地域によって異なる風景を見せます。
今回走る児島半島(こじまはんとう)は、岡山県南部、瀬戸内海に突き出した半島で、岡山市南区、玉野市、倉敷市の3市にまたがっています。
かつての児島は「吉備児島」と呼ばれ、瀬戸内海に浮かぶ独立した島でした。しかし、河川が運ぶ土砂の堆積によって干潟が形成され、戦国時代から江戸時代にかけての干拓によって本土と陸続きになりました。その後も明治から昭和にかけて大規模な児島湾干拓が進められ、現在の岡山平野や児島湾周辺の地形が形づくられていきました。

穏やかな海と、そこに暮らす人々の風景
この区間の大きな魅力は、瀬戸内海の穏やかな海と、そこに寄り添う人々の日常を感じながら走れることです。
海沿いを進む道の多くは、幹線道路というよりも地元の暮らしに根付いた生活道路といった趣。民家が道にぐっと迫る入り組んだ細い道や、のどかな田畑が広がる区間など、センターラインのない場所も多く、道と人々の暮らしとの近さが直に伝わってきます。
少し視線を移せば、穏やかな瀬戸内海が広がり、その傍らには小さな漁港やマリーナが点在。海とともにある人々の営みが自然と目に入ります。県道74号をさらに先へ進むと交通量が増えて幹線道路らしい雰囲気へと変わっていきますが、この区間で出会う素朴な海辺の風景は、まさにこの道ならではのもの。
ドライブはもちろん、景色をじっくり味わいながら自分のペースで走りたいツーリングやサイクリングにも、心地よく寄り添ってくれるルートです。
穏やかな海と暮らしが紡ぐ、小さな旅の終わりに
飾らない、この土地の日常と穏やかな海が織りなす風景。
海辺の町の日常に触れる道のりは、住宅地の細い道も、田畑の広がる風景も、港に寄り添う海も、この土地に流れる穏やかな時間を伝えてくれます。
センターラインのない路地を抜け、不意に広がる穏やかな瀬戸内海に心を奪われ、小さな漁港の脇を通り過ぎていく。そんな何気ないひとときが、走り終えた後にも心地よい旅の記憶として残ります。
瀬戸内海を眺めながら、地域に根付いた道をゆっくりと辿る。そんな飾らない旅を楽しみに、岡山の海辺を訪れてみてはいかがでしょうか。
動画と感想
・通常視点(撮影:2026.09)
倉敷市、玉野市、岡山市を走る岡山県道74号倉敷飽浦線です。
今回走るのは、その内の瀬戸内海沿いを走る区間になります。
幹線道路や観光道路ではなく、地元の生活に根付いた生活道路といった感じの道です。
その為か、制限速度が30キロの場所が多く、道幅も狭い場所が多いので注意が必要。
時折見える穏やかな瀬戸内海。。。天気が良ければ。。。残念。
コース紹介
※YouTubeのチャプター機能を利用し、動画と本ページのコース紹介を連動させています。
番号が振ってあるコース案内、注意点などを動画で確認しやすくなる様にしてみました。
(S)スタートは、岡山県岡山市南区にある「飽浦交差点」 (岡山県道45号岡山玉野線、岡山県道399号金甲山線との交差点:信号あり)から(01:36)
小串方面へ
やや変則的な交差点なので注意。




岡山県道74号倉敷飽浦線を進みます。
今回ご紹介する区間では、30キロ制限の場所が多いです。
ここも、比較的広そうな道ですが30キロ制限。

上を走るのは児島湾大橋

すると児島湾が広がる。。。

景色は直ぐに見えなくなりました(涙)
車高の低い私の車。というより、堤防が高いようですね。

直ぐにセンターラインが無くなってしまいました。
30キロ制限区間もそうですが、センターラインの無い、やや狭い道幅の区間も多いので注意。

海沿いには、民家やマリーナ、工場などが建ち並びます。



雲が多くて暗い感じになってしまったのが残念。
もう少し陽が差してくれれば良いのですが。。。


意外と?なのか、田畑が多い印象です。

この辺りは私の車からでも、ギリ海が見える感じですね。
目線の高い車やバイクからなら、普通に見渡せそう。。。



この辺りは道幅も狭いうえに民家が多く、見通しの悪いカーブもあり、歩行者等には十分注意。
�@狭路・歩行者等注意区間(08:30)



狭路区間を抜けると、田畑の広がる場所へ。
更に進むと、里山の様な場所を抜けたり、岡山、瀬戸内らしい(っと私が勝手に思っている)野池、ため池があったり。



えーこんなセンターラインのある道が30キロ!?

って思っていたら、道幅が狭くなり、カーブがありました。
(ここを注意として地図に載せるか悩みましたが、ここはスルーで)

カーブから少し進むと�A交差点1(信号なし)が現れます。(14:45)
玉野市街方面へ左折



交差点から少し進むと車通しのすれ違いが難しそうな�B狭路が現れます。(15:07)


その先もやや狭い道が続き、カーブも連続しているので注意が必要です。



堤防もこの位の高さなら嬉しいのですが、、、え?無理??

小さな漁港の傍を走る道。この辺りも道幅が狭く、民家が多く、見通しの悪いカーブがあるので、歩行者等に注意。
�C狭路・歩行者等注意区間(17:52)



しばらく進むと、案内標識等の無い�D交差点2(信号あり)が現れます。(19:36)
玉野市街方面へ左折



突然、これまでに無い広い道へ。


更に進んで行くと、何故か渋滞に!?
って思ったら、駐車場へ入る車で渋滞していました。
しかし、こんな場所にこんな多くの車両が。。。って思って見ていたら、「ボランティア駐車場」っとありました。
もしかしたら、何かのスポーツイベントとかあるのでしょうか?
広大な敷地に車がぎっしりです。



ちょっとした峠(鳥打峠でしょうか?)を越えると。。。

海へと下って行きます。


堤防の絶妙な高さで、海が見えたり見えなかったり。


快適な道が続いていたと思えば、再び�E狭路・歩行者等注意区間(24:18)
こちらは比較的短め。


その先にはガードレールのみの海沿いの道。
瀬戸内海のこういう風景を待っていました。生憎の空模様が悔やまれます。
この辺りの家はお洒落な感じですね。


その先もシービューな道が続きます。


こちらもお洒落な家が建ち並び、歩道や街路樹もおしゃれ。


海沿いから内陸へ。
この辺りは住宅街が続きます。


最後は、玉野市にある「田井駅口交差点」(岡山県道22号倉敷玉野線との交差点:信号あり)にて(G)ゴール。(29:12)


この先も岡山県道74号倉敷飽浦線は続きますが、瀬戸内海沿いに進む区間は無くなり、内陸へ
岡山県道22号倉敷玉野線・国道30号との重複区間の先は干拓地の平野を進む道になります。
お疲れさまでした。
詳しくは動画をご覧下さい。
周辺のドライブコース
今回紹介したルート周辺には、合わせて楽しめる魅力的なドライブルートもあります。
距離や時間、立ち寄りスポットなどを組み合わせることで、ドライブやツーリングのプランをより充実させることができます。
訪れる前のルート計画や旅の予定づくりに、気になる周辺ルートもぜひチェックしてみてください。
・0〜10km圏内
No.421 金甲山 岡山県道399号金甲山線 / 岡山県岡山市〜玉野市
・10〜30km圏内
・30〜50km圏内
周辺の立ち寄りスポット
岡山県道74号倉敷飽浦線の沿線や周辺には、瀬戸内海の海の生き物に触れられる水族館や温泉施設、ご当地グルメを味わえる飲食店など、ドライブの途中に立ち寄りたいスポットがあります。児島湾の干拓の歴史を伝える資料室にも足を延ばしながら、岡山南部の風景や食を楽しんでみてはいかがでしょうか。
道の駅・休憩スポット
道の駅みやま公園
玉野市にある道の駅みやま公園は、地元の農産物や瀬戸内産の鮮魚が集まる立ち寄りスポットです。施設内にはパン工房やレストランがあり、なかでも鮮魚コーナーで香ばしく焼き上げられる名物の「焼き穴子」は、ここでしか味わえない絶品として高い人気を誇ります。
また、スイーツにかかせないのが、玉野市番田(ばんだ)産の紫いもを使った道の駅限定の「紫いもソフトクリーム」。広大な敷地内には本格的なイギリス庭園なども隣接しており、お腹も心も満たせる休憩スポットです。
道の駅みやま公園
水族館・海の生き物
渋川マリン水族館(玉野海洋博物館)
1953年に開館した、瀬戸内海を中心とする歴史ある海の博物館です。館内は水族館と陳列館で構成され、大小34個の水槽で約180種・2,000点の生き物を飼育展示しています。
イカナゴや「ままかり(サッパ)」など、瀬戸内海の代表魚を常設展示しているのが大きな特徴。陳列館には貝類標本約1,000点や船舶模型が並び、屋外ではアザラシやウミガメなどを間近に観察できます。「日本の渚百選」にも選ばれている渋川海岸に隣接しており、海辺のドライブコースに組み込みやすいスポットです。
渋川マリン水族館(玉野海洋博物館)
https://www.city.tamano.lg.jp/site/kaihaku/
温泉・リラクゼーション
瀬戸内温泉 たまの湯
JR宇野駅近くにある日帰り温泉施設。瀬戸内海の多島美や、海を行き交う船を眺めながら入浴できるのが魅力です。露天風呂は「棚田の湯」と「沢の湯」の2種類があり、趣の異なる湯船で海辺ならではの開放感を味わえます。館内にはサウナや岩盤浴、瀬戸内の旬の食材を使った食事処もあります。
泉質は、温泉成分が体に浸透しやすい高張性カルシウム・ナトリウム塩化物泉。保温・保湿効果が高く、公式に「熱の湯」「傷の湯」とも呼ばれる療養泉で、切り傷や冷え性などに効果があります。成分が濃く湯あたりしやすいため、長湯に注意しつつ、ドライブの疲れをじっくり癒やすのにおすすめの立ち寄りスポットです。
瀬戸内温泉 たまの湯
ご当地グルメ・岡山の名物料理
たまの温玉めし
玉野市を代表するご当地グルメ。特産の焼き穴子を混ぜ込んだ雑穀入りの焼きめしに、とろりとした温泉たまごをのせ、蒲焼きのタレと醤油で甘辛く香ばしく炒め上げた一品です。
全国の港町グルメが競う「Sea級グルメ全国大会」で計4度のグランプリに輝いた実績を持ち、地元の海の恵みを凝縮した味として全国的にも高く評価されています。市内にある十数店舗の協力販売店のほか、ドライブの立ち寄り先として紹介した「瀬戸内温泉たまの湯」でも味わえます。玉野が誇る日本一の味覚をぜひ堪能してみてください。
たまの温玉めし 公式サイト
https://www.donbla.co.jp/tamano/
おかやまデミカツ丼
岡山市を代表するご当地グルメ。一般的な卵とじのカツ丼とは異なり、揚げたてのとんかつに濃厚なデミグラスソースをかけた、洋食文化が息づく一品です。カツの下に茹でキャベツを敷くスタイルが多く、濃厚ながらもさっぱりと味わえるのが特徴です。
発祥は1931年創業の老舗「味司 野村」。初代店主が帝国ホテルのソースに感銘を受け、考案したとされています。現在も岡山市街を中心に独自の進化を遂げたソースを提供する店が点在しています。ドライブの合間に本場の味を巡る食事へと繰り出してみてはいかがでしょうか。
おかやまデミカツ丼応援隊【公式】
https://okayama-demikatsudon.net/
歴史・文化
児島湾干拓資料室
児島湾締切堤防中央管理事務所の1階にある資料室で、児島湾干拓事業の歴史や、その工法に関する資料を展示しています。干拓地の全景写真や歴史年表、地図、書籍などを通じて、かつて海だった土地が現在の岡山平野へと姿を変えていった歩みを知ることができます。
今回のルートで目にする田畑や平野の風景が、どのような歴史を経て形づくられたのか。沿岸の道を走った後に訪れると、岡山南部の風景をまた違った視点から眺められそうです。
※開館時間は9:00〜17:00、入館無料。開館日は月曜日〜金曜日(祝日を除く)です。土・日・祝日は休館となるため、訪問日にはご注意ください。
児島湾干拓資料室
http://www.kojimako-eco.net/aboutkojimako/siryoshitsu/
データ
通過道路
・岡山県道74号倉敷飽浦線
重複道路
撮影
・2026.09
今回利用した宿泊施設
岡山駅から近く、岡山駅前商店街の直ぐ脇にある立地。飲食店、コンビニも近くにあり便利。ですが、とても人通りが多く、車で向かう際には歩行者に注意が必要。また、一方通行も多いので注意。 |
亀山駅前の立地。駐車場が東横インでは珍しく平面駐車場で台数は少な目。なお、事前に電話予約が必要なので駐車場を利用される方は電話予約を!!私みたいに予約しなかった方は目の前の駅地下に定型駐車場有。 |
関連ページ
- No.293 蒜山大山スカイライン / 岡山県真庭市〜鳥取県日野郡江府町
移りゆく自然を巡り、名峰の懐へ。蒜山から大山へ至る道
蒜山(ひるぜん)高原の爽快な風を感じながら、中国地方最高峰・大山(だいせん)へと向かう。 岡山県と鳥取県を跨ぐ「蒜山大山スカイライン」は、高原の開放感から山岳風景へと、走るほどに表情を変えていく変化に富んだルートです。 今回は、岡山県真庭市の国道482号交点から、鳥取県日野郡江府町の鳥取県道45号倉吉江府溝口線(大山環状道路)までを結ぶ、約11.5kmのドライブルート。 かつては有料道路として整備され、現在は無料開放された鳥取県道・岡山県道114号大山上福田線として、ドライブはもちろん、ツーリングやサイクリングでも親しまれています。- No.421 金甲山 岡山県道399号金甲山線 / 岡山県岡山市〜玉野市
空へ伸びるアンテナを目印に、瀬戸内を望む山頂へ。
岡山市南区と玉野市の境に聳える、標高403mの「金甲山(きんこうざん)」。その山頂へと続くのが、「岡山県道399号金甲山線」です。 今回は岡山市南区の「飽浦(あくな)交差点」(岡山県道45号岡山玉野線・岡山県道74号倉敷飽浦線との交差点)を起点に、山頂の展望広場まで登る約7kmのドライブルートをご紹介します。瀬戸内海の島々や四国の山並みを望む山頂を目指す、ヒルクライムルートです。
